AppThrust Platform

スタートアップの速さで、エンタープライズの堅牢さを。

AppThrust は Kubernetes 上に構築された、現代的なアプリケーション開発プラットフォームを目指して開発中のプロダクトです。 GitHub への push をトリガーにビルド〜デプロイまでを自動化し、Auto Pilot 機能で 1% から段階的な カナリアリリースを行えるように設計しています。

AppThrust Cloud から、自身が保有している AWS アカウント内に AppThrust Platform を構築することで、 クラウドインフラの自由度とオープンな拡張性を保ったまま、プラットフォームとしての一貫した DX を提供できるように設計しています。

AppThrust は現在、アルファリリースに向けて開発中のプロダクトです。初期フェーズから一緒につくっていく仲間を募集しています。

Developer Experience

GitHub に push するだけで、 ビルド〜デプロイ〜カナリアリリースまでつながる開発体験を提供できるよう、設計・実装を進めています。

コンテナ化されたアプリケーションであれば、既存の CI(GitHub Actions / GitLab CI など)をそのまま使いながら、 AppThrust がイメージタグの更新に応じて自動でリビジョンを管理できるようにする構想です。

Auto Pilot

1% から始まる安全なリリース

CPU・メモリ・エラーレートの指標を自動監視しながら、トラフィックを 1% ずつ段階的に増加。条件を満たさない場合は自動でロールアウトを停止します。

Immutable Cluster

壊さないアップグレード

ベースレイヤーから派生したクラスタを作成し、Gateway API 経由でトラフィックを切り替え。クラスタ本体を書き換えない方針で、検証と本番運用を両立します.

Why AppThrust

インフラの複雑さを隠しつつ、プラットフォームとしての自由度は失わない。

SaaS 型の PaaS は導入が早い一方で、組織が成長するほど「ブラックボックス」としての制約が目立ってきます。 AppThrust は Kubernetes カスタムリソースと GitOps を土台にしつつ、 開発者からは Vercel / Heroku に近い DX で見えるように設計されたオープンプラットフォームです。

開発者はアプリケーションに集中

必要なのは「コンテナ化」と「Git リポジトリ」。クラスタやネットワークの詳細設計を知らなくても、チームはすぐにデプロイまで辿り着けます。

プラットフォームエンジニアは CRD と Git で制御

Component / Publish / Connection などの抽象リソースを通じて、アプリケーションとインフラの境界を整理。内部では Deployment / Service などの具象リソースに変換されます。

組織の成長に合わせてクラスタ戦略を進化

マネジメントクラスタ+ワークロードクラスタの二層構造、Cluster API + CAPT、Hosted Cluster により、テナント分離からリージョン分割まで柔軟にスケールできます。

Capabilities

AppThrust が提供する 3 つの柱

開発者体験、クラスタ運用、ビジネス継続性。 この 3 つを同時に満たすために設計されたのが、AppThrust Platform です。

開発者 DX と Auto Pilot

GitHub / GitLab の既存 CI をそのまま使いながら、AppThrust がコンテナイメージを検知して自動でリビジョンを管理できるように設計しています。Auto Pilot 機能で 1% からのカナリアリリースを行い、CPU・メモリ・エラーレートなどの指標に応じてロールアウトを制御できることを目指しています。

  • コンテナイメージタグに反応した自動リリースを想定
  • CPU・メモリ・エラーレートを用いたロールアウト判定
  • アプリ側の特別な実装や SDK が不要な設計を志向

Kubernetes ネイティブなアーキテクチャ

Component / ComponentVersion / Publish / Connection などの CRD 群により、アプリケーションの構成を宣言的に表現。内部では Deployment / Service / Ingress などの具象リソースへと投影され、GitOps ツールから一貫した管理が可能です。

  • 抽象リソースでアプリを定義
  • Git による宣言的な変更管理
  • プラットフォームエンジニアは CRD とコントローラを拡張可能

Immutable Cluster とマルチテナント運用

マネジメントクラスタとワークロードクラスタの二層構造に、Immutable Cluster とレイヤー機能を組み合わせて、クラスタごとの分離と安全なアップグレードを両立します。

  • プロジェクトごとにワークロードクラスタを分割可能
  • レイヤー機能による派生クラスタの即時作成
  • Gateway API + Karpenter による安全かつ効率的な運用

Architecture

マネジメントクラスタが「土台」となり、ワークロードクラスタを自在に生やす。

マネジメントクラスタは、ユーザ・プロジェクト・クラスタの Life-cycle を司る中枢です。 Cluster API と CAPT (Cluster API Terraform) を利用することで、Terraform で表現できるインフラ要素を そのままクラスタ定義に落とし込むことができます。

  • 新規プロジェクトごとに専用クラスタを発行、あるいは複数プロジェクトで共有
  • Hosted Cluster / Hosted Node により、既存クラスタ上に 15 秒程度で新クラスタ作成
  • レイヤー機能を使って、アップグレード検証用の派生クラスタをすぐに用意
Observability & Cost

メトリクス・ログ・コスト、すべてを一枚のダッシュボードから。

  • Prometheus + Grafana による標準メトリクスと、AppThrust 専用ダッシュボード
  • Grafana Loki によるアプリ・プラットフォーム横断のログ閲覧と監査ログ管理
  • Scale to Zero と Hosted Cluster で、非本番環境のコストを自動的に最適化
  • Karpenter によるノードの自動スケーリングとデフラグメント
Security & DR

マネジメントクラスタと Git を中核にした、堅牢なディザスタリカバリ。

  • マネジメントクラスタのコントロールプレーンを継続的にバックアップ
  • マルチクラウドへのマネジメントクラスタ配置と、ワークロードクラスタの迅速な復元
  • アプリケーションデータは S3 へ保存し、インフラから独立して保護
  • ECR などのレジストリスキャン機能との連携、Sealed Secret での暗号化されたシークレット管理
  • 全設定を GitHub で管理し、「いつ・誰が・何を変えたか」が履歴として残る

コンプライアンス認証(例: SOC2)への正式な対応は、今後のロードマップとして検討を進めています。

How It Works

開発チームとプラットフォームチーム、それぞれの「一連の流れ」をシンプルにする。

アプリケーション開発チームのフロー

  1. 1既存アプリケーションをコンテナ化し、可能な範囲でステートレス化する
  2. 2GitHub / GitLab リポジトリを AppThrust プロジェクトと紐付ける
  3. 3コードを push すると、CI がビルドとコンテナ化を実行し、レジストリへ push
  4. 4AppThrust が新しいイメージタグを検知し、Auto Pilot によるカナリアデプロイを開始
  5. 5Prometheus / Grafana / Loki でメトリクス・ログを確認しながら、安全に本番へロールアウト

プラットフォームチームのフロー

  1. 1マネジメントクラスタを用意し、組織やチームに応じたプロジェクトを作成
  2. 2Cluster API + CAPT を用いて、各プロジェクト向けのワークロードクラスタを Terraform で定義
  3. 3Component / Publish / Connection などの CRD を通じてプラットフォーム方針をコード化
  4. 4レイヤー機能を活用し、クラスタやアプリのアップグレード検証用環境を安全に作成
  5. 5GitOps のフローで、インフラとアプリの変更を Pull Request ベースでレビューし、適用

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AppThrust を、一緒に「これからの標準」にしていきませんか?

まだ世の中にないプラットフォームを、クラスタレベルの設計から一緒に形にしていくフェーズです。 Immutable Cluster やレイヤー、Auto Pilot といった思想に興味があれば、ぜひ一度カジュアルにお話ししましょう。